呼吸器内科臨床研究

呼吸器疾患の自己抗体解析

1.対象

大阪大学医学部附属病院に入院または通院中で、既に研究課題「呼吸器疾患患者の生体試料及び診療データの収集・保存」「免疫関連疾患の病態解析のための検体バンクの構築」に対する同意を頂いて保存している生体資料(診断のために採取した血液、経気管支肺生検、気管支肺胞洗浄液、胸水、外科的処置において摘出した組織の余剰試料)及び診療データ。大阪大学医学部附属病院及び共同研究施設で本研究に対する同意が得られた患者の生体試料及び診療データ。

2.研究機関

大阪大学呼吸器・免疫アレルギー内科学教室
大阪大学呼吸器外科学教室
大阪大学免疫学フロンティア研究センター
独立行政法人医薬基盤研究所
独立行政法人国立病院機構近畿中央胸部疾患センター
独立行政法人国立病院機構刀根山病院
久留米大学医学部皮膚科学教室
株式会社医学生物学研究所診断薬開発部

3.要旨

様々な呼吸器疾患(間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、肺胞蛋白症等を含む非腫瘍性肺疾患、腫瘍性疾患、呼吸器感染症)において診断、病型分類、疾患活動性、予後評価に有用な自己抗体を同定するために、蛋白アレイ法を用いた血清自己抗体の網羅的検索を行い、候補自己抗体を絞り込んだ後、各自己抗体に対する検証を行う。血清検査は侵襲が少ないため、各種診断における患者負担軽減に繋がる。また新たな疾患概念、病因解明、治療法開発、予防に発展する可能性がある。

4.個人情報の取り扱い

研究対象者のデータや検体から氏名等の個人情報を削り、代わりに新しく番号をつけて匿名化を行う。研究対象者と番号を結びつける対応表は外部に漏れないように厳重に保管する。

5.問い合わせ先

既に研究課題「呼吸器疾患患者の生体試料及び診療データの収集・保存」「免疫関連疾患の病態解析のための検体バンクの構築」に対する同意を頂いている患者さんで、本研究への参加を拒否されたい方、或は本研究に関するお問い合わせがある方は、木田 博(06-6879-3833)までご連絡下さい。