呼吸器・免疫内科学

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呼吸器内科臨床研究

大阪大学オリジナル試験

我々は、院内他科、関連施設、基礎研究施設と連携した大阪大学オリジナルトランスレーショナル研究を実施しております。

• RET遺伝子変異陽性肺非小細胞癌に対するセルペルカチニブ治療の多施設共同後ろ向き観察研究
• 胸腺癌に対するレンバチニブ治療の多施設共同後ろ向き観察研究
• 未治療進行・再発非扁平上皮非小細胞肺癌に対するプラチナ製剤＋ペメトレキセド＋ペムブロリズマブの効果に関わる因子についての多施設共同後向き研究
• 未治療進行・再発非小細胞肺がんに対するニボルマブ（商品名：オプジーボ^®）+イピリムマブ（商品名：ヤーボイ^®）およびペンブロリズマブ（商品名：キイトルーダ^®）治療の有効性と安全性に関する多施設共同後向き観察研究
• 放射線化学療法後の局所進行非小細胞肺癌におけるDurvalumabの使用実態調査
• 気腫合併肺線維症における呼吸不全の機序の解明
• 当院での重症COVID-19患者の後方視的検討
• 臓器移植後の非結核性抗酸菌感染症の検討
• 精密な枝読みと極細径気管支鏡の組み合わせによる診断率の向上とがんゲノム医療への応用
• 肺腫瘍、胸腺腫瘍患者の臨床検体（組織や血液など）を用いたゲノムプロファイリングに関する研究
• 免疫関連有害事象に関する宿主因子の後ろ向き研究
• 間質性肺炎における肺機能解析
• PD-1阻害薬治療を受けた非小細胞肺癌患者におけるサルコペニアの臨床的意義の研究
• 呼吸器系・免疫疾患における細胞外小胞に着目した病態解明および診断法の開発
• 体位と気管支径の関連を調べる観察研究
• 慢性閉塞性肺疾患の血清中エクソソームの解析
• セマフォリンおよび関連分子の呼吸器系腫瘍・免疫疾患における機能の解明
• 間質性肺炎・肺線維症の病態に影響する自然免疫系分子に関する研究
• 外科的切除不能肺癌に対するCpG-ODN(K3)を用いた維持免疫療法　第I相臨床試験
• 肺癌微小環境中サイトカインの病態及び治療効果に与える影響の解析［2019年末に終了］
• 気管支鏡検査検体を用いた呼吸器微生物叢の解析
• 肺癌におけるHB-EGF発現と悪性化及びマイコプラズマ感染との関連性の解析
• 肺がん患者におけるプラチナ系抗がん剤施行による体重減少に影響する要因解析
• 既存の気管支鏡ナビゲーションシステムとスイッチオブリーク法の比較
• EGFR遺伝子変異陽性肺癌患者におけるミノサイクリン投与が治療効果や予後に及ぼす影響についての後ろ向き観察研究
• 肺癌臨床検体から樹立した新しい培養系CTOSs (Cancer Tissue-Originated Spheroids) を用いた、肺癌微小環境の病態解析（呼吸器外科との共同研究）
• 胸部悪性腫瘍を対象とした腫瘍免疫応答・免疫抑制機構の解析（呼吸器外科・iFReCとの共同研究）
• 呼吸器疾患の自己抗体解析（呼吸器外科・iFReC・医薬基盤研究所・近畿中央胸部疾患センター・刀根山病院・久留米大学医学部皮膚科学教室・MBLとの共同研究）
• Bevacizumab治療例に対する血管正常化マーカーを用いたバイオマーカーの探索的研究（呼吸器内科・乳腺外科・消化器外科・循環器病研究センター・iFReCとの共同研究）
• 肺癌患者における化学療法の治療効果判定:H₂¹⁵O-PET/CTを用いた腫瘍の血流評価（放射線科、核医学科との共同研究）
• 非小細胞肺癌に対するPET/CTを用いたエルロチニブの抗腫瘍効果予測（核医学科との共同研究）

多施設共同試験

• 関節リウマチに伴う気管支拡張症の全国調査
• 慢性呼吸器疾患の臨床経過を予測する人工知能開発
• 新薬創出を加速する人工知能の開発
• 肺癌患者において腫瘍細胞・免疫細胞及びストローマ細胞の遺伝子発現プロファイルから治療感受性に与える影響を解析する研究
• EGFR遺伝子変異を有する再発・進行非扁平上皮非小細胞肺癌における薬剤選択に関する前向き観察研究
• 非小細胞肺癌患者において抗PD-1抗体治療への感受性・抵抗性に関わる腫瘍由来因子の探索
• 原発性肺癌における腫瘍内免疫担当細胞浸潤とがん免疫療法への奏効に関する後方視的研究
• 呼吸器悪性腫瘍及び炎症性疾患において治療標的となる免疫・シグナル関連分子の検索
• ハイフローセラピー(HFT)の使用実態に関する多施設共同研究
• 特発性間質性肺炎合併肺癌患者の内科治療に関する後ろ向き調査
• 血液検体等を用いた上皮成長因子受容体（EGFR）遺伝子変異とK-ras遺伝子変異の検出効率の決定（大阪府立成人病センターとの共同研究）
• RET融合遺伝子等の低頻度の遺伝子変化陽性肺癌の臨床病理学的、分子生物学的特徴を明らかにするための前向き観察研究：LC-SCRUM-Japan

OSAKA-LCSG試験

我々は、当科関連施設、関西医科大学附属枚方病院、箕面市民病院、市立吹田市民病院とともに、OSAKA Lung Cancer Study Group (OSAKA-LCSG)として、肺癌に対する新しい治療レジメンの効果や安全性を検討する多施設共同臨床試験を行っています。OSAKA-LCSGでは参加施設を募集しております。興味のあるご施設は当科までご連絡ください。

• 高齢者扁平上皮癌に簡易栄養状態評価表（MNA）を用いたCarboplatin + weekly nab-Paclitaxelの第II相臨床試験（1305）
• PS不良のEGFR遺伝子変異陽性未治療進行期非小細胞肺癌に対する第II相臨床試験（1304）
• 高齢者（75歳以上）EGFR遺伝子変異陽性未治療進行期非小細胞肺癌に対するエルロチニブの有効性および安全性に関する第II相臨床試験（1303）
• 化学療法未施行III/IV期肺扁平上皮癌に対するq4w CBDCA + nab-paclitaxel併用療法の臨床第II相試験（1302）
• 非小細胞肺癌におけるベバシズマブの後ろ向き研究（1301）
• 既治療III/IV期非小細胞肺癌に対するCcr値を指標としたS-1 + Bevacizumab併用療法の臨床第II相試験（1202）
• プラチナ不適の未治療進行期非扁平上皮非小細胞肺癌に対するPemetrexed + Bevacizumab併用療法の有効性および安全性に関する第II相臨床試験（1201）
• 未治療切除不能III/IV期または術後再発非扁平上皮非小細胞肺癌に対するPemetrexed + Cisplatin分割併用療法後のPemetrexed維持療法の多施設共同第II相試験（1103）

論文報告した終了試験

1. Shiroyama T, Komuta K, Imamura F, Hirashima T, Kijima T, Tachibana I, Kawase I.
   Phase II study of S-1 monotherapy in platinum-refractory, advanced non-small cell lung cancer.
   Lung Cancer. 2011 Oct;74(1):85-8.
2. Takahashi R, Hirata H, Tachibana I, Shimosegawa E, Inoue A, Nagatomo I, Takeda Y, Kida H, Goya S, Kijima T, Yoshida M, Kumagai T, Kumanogoh A, Okumura M, Hatazawa J, Kawase I.
   Early [¹⁸F]fluorodeoxyglucose positron emission tomography at two days of gefitinib treatment predicts clinical outcome in patients with adenocarcinoma of the lung.
   Clin Cancer Res. 2012 Jan 1;18(1):220-8.
3. Minami S, Kijima T, Takahashi R, Kida H, Nakatani T, Hamaguchi M, Takeuchi Y, Nagatomo I, Yamamoto S, Tachibana I, Komuta K, Kawase I.
   Combination chemotherapy with intermittent erlotinib and pemetrexed for pretreated patients with advanced non-small cell lung cancer: a phase I dose-finding study.
   BMC Cancer. 2012 Jul 18;12:296.
4. Shiroyama T, Kijima T, Komuta K, Yamamoto S, Minami S, Ogata Y, Okafuji K, Imamura F, Hirashima T, Tachibana I, Kawase I, Kumanogoh A.
   Phase II tailored S-1 regimen study of first-line chemotherapy in elderly patients with advanced and recurrent non-small cell lung cancer.
   Cancer Chemother Pharmacol. 2012 Dec;70(6):783-9.
5. Minami S, Kijima T, Shiroyama T, Okafuji K, Hirashima T, Uchida J, Imamura F, Osaki T, Nakatani T, Ogata Y, Yamamoto S, Namba Y, Otsuka T, Tachibana I, Komuta K, Kawase I.
   Randomized phase II trial of paclitaxel and carboplatin followed by gemcitabine switch-maintenance therapy versus gemcitabine and carboplatin followed by gemcitabine continuation-maintenance therapy in previously untreated advanced non-small cell lung cancer.
   BMC Res Notes. 2013 Jan 3;6:3.
6. Takimoto T, Kijima T, Otani Y, Nonen S, Namba Y, Mori M, Yokota S, Minami S, Komuta K, Uchida J, Imamura F, Furukawa M, Tsuruta N, Fujio Y, Azuma J, Tachibana I, Kumanogoh A.
   Polymorphisms of CYP2D6 gene and gefitinib-induced hepatotoxicity.
   Clin Lung Cancer. 2013 May 9.
7. Yamamoto Y, Shiroyama T, Hirata H, Kuge T, Matsumoto K, Yoneda M, Yamamoto M, Uchiyama A, Takeda Y, Kumanogoh A.
   Prolonged corticosteroid therapy and cytomegalovirus infection in patients with severe COVID-19.
   J Med Virol. 2021;1-7.