呼吸器内科専門医研修

(1)阪大病院および関連病院が連携した呼吸器内科専門医研修の全体像

呼吸器疾患専門医、肺がん専門医、気管支鏡専門医を養成することを目指す。内科重点研修では、一般関連病院で内科全般と救急医療をローテートし内科認定医を取得する。呼吸器内科専門研修では、呼吸器専門関連病院において肺腫瘍内科・呼吸器内科・結核内科・喘息内科等の専門領域をローテートする。この間に多様な呼吸器疾患の診療を経験し、同時に気管支鏡・人工呼吸管理を習得する。また、阪大呼吸器内科で基礎研究または臨床研究に従事、また先進医療に携わり学位を取得することを目標に含める。その間に呼吸器専門医、呼吸器内視鏡専門医、がん治療認定医、がん薬物療法専門医の取得を目指す。その後は海外留学もあるが、阪大呼吸器内科教員として研究・教育等に従事するか、呼吸器専門施設の上級医師として臨床研究等に従事することになる。人事交流も活発にする。

(2)指導状況

一般関連病院は救急を含め臨床研修、教育スタッフの充実した総合病院である。呼吸器専門病院群は近畿地方でも屈指の病院であり、肺がん、呼吸不全等に豊富な患者数と医師数を擁し、専門スタッフが高度の診療技術と臨床研究の指導を行っている。また、大阪大学呼吸器内科では基礎・臨床研究や先進的な診療を行い、これらの施設を循環し優れた呼吸器専門医・研究者の養成を目指す。

(3)専門医の取得等(詳細は学会ホームページを参照下さい)

学会等名 日本呼吸器学会
資格名 呼吸器専門医
資格要件 会員歴 3 年以上、および認定内科医を取得した年度より 3 年間以上、認定施設において臨床研修を終了した者。(その他、論文業績等)
【学会の連携等の概要】 2017年時点の認定施設:市立豊中病院、大阪はびきの医療センター、国立病院機構刀根山病院、国立病院機構近畿中央胸部疾患センター、大阪大学、大阪国際がんセンター、大阪急性期・総合医療センター、大阪警察病院、済生会千里病院、西宮市立中央病院、学校共済近畿中央病院、国立病院機構大阪南医療センター、日生病院、大阪府結核予防会大阪病院。
学会等名 日本呼吸器内視鏡学会
資格名 気管支鏡専門医
資格要件 会員歴 5 年以上の者。(その他、論文業績等)
【学会の連携等の概要】 2017年時点の認定施設:大阪はびきの医療センター、国立病院機構刀根山病院、国立病院機構近畿中央胸部疾患センター、大阪大学、大阪急性期・総合医療センター、大阪国際がんセンター、市立豊中病院、西宮市立中央病院、日生病院。
学会等名 日本臨床腫瘍学会
資格名 がん薬物療法専門医
資格要件 初期研修 2年の後、5年以上がん治療の臨床研修を行っていること。
認定研修施設において所定のカリキュラムを修了していること。
呼吸器専門医を有していること。(その他、論文業績等)
【学会の連携等の概要】 2017年時点の認定研修施設:市立豊中病院、大阪はびきの医療センター、国立病院機構刀根山病院、国立病院機構近畿中央胸部疾患センター、大阪大学、大阪国際がんセンター、大阪急性期・総合医療センター、大阪警察病院、西宮市立中央病院、学校共済近畿中央病院、国立病院機構大阪南医療センター、日生病院。