大阪大学大学院医学系研究科
呼吸器・免疫内科学
Department of Respiratory Medicine and Clinical Immunology, Graduate School of Medicine, Osaka University
当科の診療は「みんなの力を結集して呼吸器難病に立ち向かう」ことをモットーとしています。
各患者の担当は最も向上心に長け行動力のある中堅世代の呼吸器内科医と臨床研修医がマンツーマンで組んで担当します。どんな困難な症例でも研修医の先生が主役となれるよう指導医は一緒になって取り組みます。
さらに、シニアライター及び病棟医長が病棟診療全体を統括します。また、病棟カンファレンスや回診を通じて呼吸器・免疫内科の教授以下全員で主治医の診療を助言、サポートしています。
診療科内だけでなく、他の診療科・他の診療部門・他職種と協力したチーム医療を実践しています。
大阪大学医学部附属病院東7階病棟は「呼吸器センター」として呼吸器疾患の専門病棟;呼吸器内科と呼吸器外科の共同診療を行っています。呼吸器内科独自としては30床運用していますが、呼吸器外科とともに垣根なく、迅速で柔軟なシームレスな診療を行っています。
また、肺移植を必要とする難治性肺疾患患者を呼吸器内科で評価・治療→移植治療へ外科へバトンタッチ→術後の様々な問題点は外科・内科両科で取り組む協力体制をしいています。
呼吸器内科と呼吸器外科の合同診療だけでなく、毎週月曜日夕方に呼吸器内科・呼吸器外科・放射線科・放射線治療科にて合同カンファレンスを行っています。
肺癌診療においては肺癌キャンサーボードとしての役目を担いベストな治療法や集学的治療(ベストミックス)を決定します。びまん性肺疾患診療においては画像読影、外科的肺生検の検討、治療の検討を行います。
当院では救命センターのICU、院内ICUの集中治療部門があり、そこでは重症呼吸不全診療を当科と各部門の医師で行っています。また、主に慢性呼吸不全患者、慢性呼吸器疾患患者は認定看護師、呼吸リハビリ専属理学療法士とともに包括的なケアを行っています。呼吸器センターには呼吸器専用のリハビリ室を併設します。
毎月第一金曜夕方に同じ医局である呼吸器内科と免疫内科で症例検討会を行っています。呼吸器・免疫内科として共通の課題である癌免疫、膠原病肺疾患、肺高血圧症などの領域を互いに補い合いながら検討していきます。また、お互いに呼吸器疾患、膠原病のそれぞれの最新知見・トピックを勉強し合ってともに成長しています。この検討会では両科とも若手医師が議論を引っ張ります。若手が活躍し、成長する検討会です。
阪大病院の各診療科において発症する呼吸器疾患に関して常に助けを求められます。コンサルトがあれば呼吸器内科病棟医チームで現場にかけつけて対応します。常時20人程度の患者を病院中あちこちの病棟で呼吸器内科チームで診療しています。
当科では臨床研究以外に患者の臨床検体を用いたtranslational researchが盛んです。病棟医は目の前の患者とその検体を用いてreal timeに進行する基礎研究の両方を目の当たりにします。「患者に生きる研究」の目撃者であり当事者になります。
このような呼吸器内科の病棟では、クリニカルクラークシップの学生、研修医、中堅からベテランの呼吸器内科医が常にあちこちで症例について意見を交わしたり、チームになって緊急で現場に駆けつけたり、様々な年代の医師・医学生達の活気であふれています。
お互いがお互いの得意分野(特定の診療領域だけでなくそれぞれの得意な手技や、はたまた研究的なアプローチなど)を教え合い、助け合い、ともに成長するなかまです。
例え将来呼吸器内科医にならなくとも、「成長したい」と目を輝かせてる医学生や研修医、若手医師は私達にとって刺激的です。少しでも呼吸器診療に興味があれば、是非私達のなかに飛び込んできて下さい。
午前 | 午後 | 夕方 | |
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月 | CTガイド下生検 | X線透視下気管支鏡検査 | 病棟医カンファレンス 呼吸器センター合同カンファレンス (呼吸器内科・呼吸器外科・放射線科・放射線治療科) |
火 | |||
水 | 非透視下気管支鏡検査 | ||
木 | X線透視下気管支鏡検査 | ||
金 | 症例検討会、抄読会 教授回診 |
また、当科は下記の認定を受けています。
日本内科学会教育指定施設、日本呼吸器学会認定施設、日本呼吸器内視鏡学会(旧気管支鏡学会)認定施設