免疫内科

免疫内科外来紹介

ご挨拶

免疫内科が診療する疾患は、本来は自分の体を守る免疫の仕組みに異常が生じて起こる病気です。アレルギー性疾患、免疫不全症、自己免疫疾患(リウマチ・膠原病)に加え免疫抑制状態にある患者さんに生じる感染症や、原因の分からない熱や炎症、関節痛の原因精査など幅広く診療しています。

当科では地域の病院と連携して積極的に患者さんのご紹介や転院を受け入れる体制を構築し、約3,000人の外来患者さんを診療しています。関節リウマチが最多で、約3割弱を占めています。入院患者さんの数も年々増加しており、2024年の入院患者数は383人と過去最多を大幅に更新しました。ここ5年間で約1.5倍となり、阪大病院免疫内科は国内有数規模の診療施設になっています。なかなか診断がつかずお困りの患者さんについても専門的知識を動員してしっかり検査し、適切な診断治療を提供します。免疫疾患の治療薬は、昔はステロイドが主でしたが、今は様々な免疫抑制剤を使い分けることが必要です。CAR-T療法など先進的治療の治験も始まっており、多くの免疫疾患をコントロールできる時代になっています。

免疫内科には大学院生を含めて約40名の医師が在籍しています。特に女性医師の活躍がめざましく、出産や育児などのライフイベントを尊重し、時短で働く医師もいます。自己免疫疾患は若い女性に発症することも多く、女性医師の活躍の場が多い科といえます。

また、当科では免疫学の基礎研究や、臨床検体を用いた研究にも取り組んでいます。大阪大学内の研究機関である医学部基礎教室・免疫学フロンティア研究センター・微生物病研究所・感染症総合教育研究拠点・ワクチン開発拠点にも多くの医師・研究者を派遣し「オール阪大」での難治性病態の解明や治療法開発に貢献しています。

免疫内科 科長 西出 真之

免疫内科専門外来担当医

 
2408 午前 小中 八郎 楢崎 雅司 田村 奈緒子 楢崎 雅司 田村 奈緒子(奇数週)
竹中 祐子(偶数週)
午後 小中 八郎 楢崎 雅司   楢崎 雅司 田村 奈緒子(奇数週)
竹中 祐子(偶数週)
2409 午前 秋山 沙由里(奇数週)
本田 喬子(偶数週)
西出 真之 猪頭 英里 辻本 考平 加藤 保宏
午後 秋山 沙由里(奇数週)
本田 喬子(偶数週)
西出 真之   辻本 考平 加藤 保宏
2410 午前 西田 純幸 水野 裕美子 蓑田 紗希 沖田 康孝 泉 真祐子
午後 宮本 愛子 水野 裕美子   沖田 康孝 泉 真祐子
2459 午前 前田 悠一 小中 八郎      
2252 午前     渡邉 あかね    
午後       嶋 良仁  
2554 午後         嶋 良仁

阪大病院免疫内科外来の疾患内訳

(2019年1月 患者数 2,306名)

外来受診に際しまして

当科の受診を希望される場合は免疫内科宛の紹介状・診療情報が必要です。まず近隣の病院や診療所で、現在の症状・病状について、専門施設の受診の必要性をご相談いただき本院保健医療福祉ネットワーク部を通しての予約をお願いします。初診、予約外の受付は、午前8時30分から11時まで、午後は予約外来のみとなっております。症状が重い場合や臓器障害が急速に進行している場合はその旨を紹介状に記載していただければ初診枠を越えて対応させて頂きます。

当科外来は、免疫疾患の専門外来です。その他の併存疾患は引き続き近隣診療所・市中病院での診療をご継続ください。また、かかりつけ医をもって頂きますようお願い致します。病床の関係で、阪大病院への入院が難しい場合があります。そのような場合には当科の関連病院を紹介させて頂くことがあります。

紹介元、医療機関様へ

同一日に初診の患者さんが重なり過ぎないために、予め、紹介元となる医療機関から、“阪大病院の医療福祉ネットワーク部”に紹介内容伝達と日時の予約をお願い致します。

地域における医療機関との連携

大阪府とくに北摂地域の免疫疾患に対する地域医療の貢献を目標としており、診断が困難な、また治療が難渋している患者さんのご紹介を頂いております。近年では、通院患者数が増加しており、外来が混雑し予約時間どおりに診察しにくい状況が生じております。

診断がつき、その治療が安定期に入りましたら、紹介元、あるいは、お近くの診療所に治療継続のお願いすることがございます。新たに症状が再燃するような場合には、診療所から再び当院に紹介して頂き、治療を承ります。また、当教室OBの医師が勤務する関連病院とも密に連絡を取り、入院、外来の紹介などを行っております。

連携して頂いている診療所(北摂地域)