免疫内科

免疫内科外来紹介

ご挨拶

免疫内科では、私達の体を病原体から守る「免疫」のしくみが破綻することによって生じる様々な病気を診療しています。免疫が自己を攻撃することによって生じる自己免疫疾患、免疫が活性化されたまま炎症が持続する慢性炎症性疾患、免疫反応を基礎とするアレルギー疾患、免疫の働きが不十分である免疫不全症などです。市中病院ではリウマチ科、膠原病科、アレルギー科などの診療科名で診療されていますが、これらの科で診療している疾患は免疫の異常が関与していることが多く、本院では「免疫内科」と標榜して診療にあたっています。診療している主な具体的疾患は関節リウマチやリウマチ性多発筋痛症、脊椎関節炎など多関節炎を特徴とする疾患、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎/皮膚筋炎、全身性強皮症、混合性結合組織病、シェーグレン症候群などの膠原病、大~小血管の炎症である各種血管炎症候群、ベーチェット病、成人スティル病などの慢性炎症性疾患、気管支喘息、好酸球増多症やIgG4関連疾患などのアレルギー疾患、各種免疫不全症などです。現在、約2,700名の患者さんが当科に通院されておられます。

当科ではインフォームドコンセントを前提に、根拠に基づいた最新の治療を実践するとともに、個々の患者さんに対応した最善の医療を行うことを心掛けています。免疫疾患は、症状や臓器障害が全身に及ぶことがあり、内科系内のみならず、外科系、感覚・皮膚・運動系、脳神経精神系、女性・母子保健系と本院のあらゆる診療科と密接に連携して診療にあたっています。特に生物学的製剤を必要とする活動性の高い関節リウマチ、急性期膠原病を中心に診療を行っており、できるだけ関節破壊や臓器障害が進行する前の早期の段階で受診いただけると幸いです。当科の紹介受診を希望される場合は前もって診療情報を添付していただき、本院保健医療福祉ネットワーク部を通しての予約をお願いします。早めに予約が取れるように初診枠を確保していますが、症状が重い場合や臓器障害が急速に進行している場合はその旨を紹介状に記していただければ初診枠を越えて対応いたします。急性期の治療が奏功すると長期に安定することも多く、その場合にはお近くの病院を紹介させていただくこともあります。

免疫内科 科長 熊ノ郷 淳

免疫内科専門外来担当医

 
8診 午前 堀 賢一郎(奇数週)
白谷 怜央(偶数週)
西出 真之 渡邉 あかね 辻本 考平 加藤 保宏
午後 堀 賢一郎(奇数週)
白谷 怜央(偶数週)
西出 真之 辻本 考平 加藤 保宏
7診 午前 糸田川 英里 楢崎 雅司 生駒 麻紀子 沖田 康孝 石田 かほり(奇数週)
辻井 敦子(偶数週)
午後 糸田川 英里 楢崎 雅司 沖田 康孝 石田 かほり(奇数週)
辻井 敦子(偶数週)
16診 午前 森田 貴義 水野 裕美子 川﨑 貴裕 楢崎 雅司 泉 真祐子
午後 森田 貴義 水野 裕美子 楢崎 雅司 泉 真祐子
17診 午前 猪頭 英里
午後 西田 純幸 嶋 良仁 嶋 良仁

阪大病院免疫内科外来の疾患内訳

(2019年1月 患者数 2,306名)

外来受診に際しまして

受診には免疫内科(または膠原病内科、リウマチ科、アレルギー内科)宛の紹介状が必要です。 まず近隣の病院や診療所で、現在の症状・病状について、専門施設の受診の必要性をご相談ください。

初診、予約外の受付は、午前8時30分から11時まで、午後は予約外来のみとなっております。

当科外来は、膠原病・リウマチ性疾患・アレルギー性疾患の専門外来です。その他の併存疾患は引き続き一般病院や近隣の診療所での診療を継続ください。また、近隣にかかりつけ医をもって頂きますようお願い致します。

病床の関係で、阪大病院への入院が難しい場合があります。そのような場合には当科の関連病院を紹介させて頂くことがあります。

紹介元、医療機関様へ

同一日に初診の患者さんが重なり過ぎないために、予め、紹介元となる医療機関から、“阪大病院の医療福祉ネットワーク部”に紹介内容伝達と日時の予約をお願い致します。

地域における医療機関との連携

大阪府とくに北摂地域の免疫疾患に対する地域医療の貢献を目標としており、診断が困難な、また治療が難渋している患者さんのご紹介を頂いております。近年では、通院患者数が増加しており、外来が混雑し予約時間どおりに診察しにくい状況が生じております。

診断がつき、その治療が安定期に入りましたら、紹介元、あるいは、お近くの診療所に治療継続のお願いすることがございます。新たに症状が再燃するような場合には、診療所から再び当院に紹介して頂き、治療を承ります。また、当教室OBの医師が勤務する関連病院とも密に連絡を取り、入院、外来の紹介などを行っております。

連携して頂いている診療所(北摂地域)