大阪大学大学院医学系研究科
呼吸器・免疫内科学
Department of Respiratory Medicine and Clinical Immunology, Graduate School of Medicine, Osaka University
当科では呼吸器疾患全般の診療を行っております。対象疾患は下記のように多岐にわたります。
① | 呼吸器系悪性腫瘍(肺癌、悪性胸膜中皮腫、胸腺腫、胸腺癌等) |
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② | 間質性肺炎(特発性、薬剤性、膠原病性等) |
③ | 閉塞性肺疾患(喘息、COPD等) |
④ | 呼吸器感染症(急性、慢性) |
⑤ | 気道疾患(気管支拡張症、閉塞性細気管支炎等) |
⑥ | びまん性希少肺疾患(サルコイドーシス、肺胞蛋白症、リンパ脈管筋腫症等) |
⑦ | 肺血管疾患(肺塞栓症、オスラー病、肺高血圧症等) |
当科の特徴・強みは下記の通りです。
*臨床研究中核拠点
*癌ゲノム診療中核拠点
*AIホスピタル
*多数の関連病院
近年、肺癌に対する分子標的剤や免疫療法、間質性肺炎や希少肺疾患に対する新規薬剤開発など呼吸器内科診療は変貌しています。我々は、今後益々重要性が増す呼吸器疾患の診療において、国内外のエビデンスを速やかに取り入れて、最新で最も効果の期待できる治療を実践すると同時に、呼吸器センター(平成24年開設)において、呼吸器外科、放射線診断科、放射線治療科と連携することによって、阪大病院呼吸器グループとして統一した治療方針を決定し、より迅速で、より質の高い、より安全で丁寧な治療を実践することを心がけております。
呼吸器疾患には、未だ原因不明で治療法が確立されていない疾患も存在します。臨床研究や臨床試験にも積極的に取り組み、新しいエビデンス創出にも務めたいと考えております。また、地域における大学病院の役割として、診断困難な患者さんや治療が難渋している患者さんをご紹介いただき、診断及び治療を承りたいと考えております。チーム一丸となって取り組みますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
呼吸器内科 科長 兼 病院教授
武田 吉人
受診には呼吸器内科宛の紹介状が必要です。 まず近隣の病院や診療所で、現在の症状・病状について、専門施設の受診の必要性をご相談ください。初診、予約外の受付は、午前8時30分から11時まで、午後は予約外来のみとなっております。
当科を受診していただくにあたり、いくつかお願いがございます。
◯ | 当科外来は、呼吸器疾患の専門外来です。その他の併存疾患は引き続き一般病院や近隣の診療所での診療を継続ください。 |
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◯ | 近隣にかかりつけ医をもって頂き、いわゆる病診連携にご協力をお願い致します。 |
◯ | 病床の関係で、阪大病院への早期入院が難しい場合があります。そのような場合には、患者さんの病状、病院の専門性を考慮の上、当科の関連病院を紹介させて頂くことをご了承下さい。 |
◯ | 新型コロナ感染症の対策のため、外来診療を一部制限している可能性があります。詳しくはこちらを御覧ください。 |
2010年4月に癌拠点病院としての集学的加療を目指し、オンコロジーセンターが設立されました。2015年9月にオンコロジーセンター棟も新設され、がん診療、臨床検査、化学療法、がん相談、遺伝カウンセリング、薬剤室、ゲノム検査など、がんに関する専門家による高度ながん医療の提供を目指し、活動しています。
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同一日に初診の患者さんが重なり過ぎないために、予め、紹介元となる医療機関から、“阪大病院の医療福祉ネットワーク部”に紹介内容伝達と日時の予約をお願い致します。胸部画像所見で異常がある場合は、できるかぎり過去の画像およびその所見を提供いただきますようお願い申し上げます。
当科では地域における大学病院の役割として、診断困難な患者さんや治療が難渋している患者さんをご紹介いただき、診断及び治療を承りたいと考えております。
一方で、診断がつき、治療が安定期に入りましたら、ご紹介元、お近くの診療所、あるいは当科関連施設などに継続治療をお願いすることがございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。