大阪大学大学院医学系研究科
呼吸器・免疫内科学
Department of Respiratory Medicine and Clinical Immunology, Graduate School of Medicine, Osaka University
間質性肺炎は徐々に肺活量が減少し呼吸困難をきたす慢性疾患ですが、しばしば原発性肺癌が合併します。間質性肺炎を合併しない肺癌患者さんと比較して、抗癌剤などの治療では使用禁忌(投与してはいけない)とされる薬剤もあります。手術後や抗癌剤治療、放射線療法中に間質性肺炎が急性増悪を起こし、重篤な合併症になる場合があります。 このように間質性肺炎に合併する肺癌の病状は複雑で、標準的治療がまだ確立していません。私たちは間質性肺炎の患者さんを多数診療している全国の主要な施設と共同で、2012.1から2013.12の期間に間質性肺炎合併肺癌と診断した患者さんの臨床データ(喫煙、血液データ、呼吸機能検査、実施された治療内容、その効果判定など)を収集分析し、この疾患の有効な治療法を検索することを目指しています。 これらの臨床データは通常の診療で過去に記録されたもので、患者さんに新たな負担はありません。また、個人を特定できるような状態でデータを使用することはありません。本研究の目的と、臨床データ利用に関するご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。なお、本研究に関するさらなる説明をご希望の方、また、本研究に於いて臨床データの利用を希望されない方は下記問い合わせ窓口にご連絡下さい。
研究対象者のデータや検体から氏名等の個人情報を削り、代わりに新しく番号をつけて匿名化を行う。研究対象者と番号を結びつける対応表は外部に漏れないように厳重に保管する。
呼吸器・免疫アレルギー内科 助教 木田 博(06-6879-3833)