呼吸器内科臨床研究

呼吸器系・免疫疾患における細胞外小胞に着目した病態解明および診断法の開発

1.研究の対象

当院で診療を受けて、生体資料が保存されている患者さんが対象です。本研究について説明を受けて同意を頂いた患者さん及び、過去に包括同意書「患者さんの検体を研究、医学教育目的に使用させていただくことについてのお願い」を用いて同意を頂いた患者さんが対象となります。

2.研究目的・方法

エクソソームは様々な細胞が放出する直径30~100nmの細胞外小胞です。近年、エクソソームに含まれる蛋白質やRNAが癌細胞など病的細胞のバイオマーカーとして有用であることが報告されており、疾患の早期診断や治療効果の判定などとの相関性が活発に研究されています。しかし、呼吸器疾患や免疫疾患におけるエクソソームの役割は十分に解明されていないのが現状です。そこで、本研究では、種々の呼吸器・免疫系疾患とともに対照となる健常者や種々の疾患患者のエクソソームを網羅的解析(オミクス)により病気の原因を明らかにし、早期診断法の開発や、治療法の開発を目指します。

3.研究に用いる試料・情報の種類

種々の呼吸器系・免疫系疾患および健常の方から、血液10mlを新たに採取させていただきます。血液から血清を分離し、さらにエクソソームを単離し、エクソソームに含まれるタンパクや核酸を調べて比較します。

4.個人情報の扱い

個人情報の取り扱い等には、最大限の配慮を致します。本研究は大阪大学医学部附属病院観察研究倫理審査委員会での審議がなされ、研究の実施許可を得ています。また、大阪大学医学部附属病院病院長の許可を得ています。これらの過程で、個人情報保護が適切か否かについても審議され承認を受けています。

5.研究組織

大阪大学大学院医学系研究科 呼吸器・免疫内科学 武田 吉人
がん研究所
がんプレシジョン医療研究センター
植田 幸嗣
医薬基盤研究所 プロテオームリサーチプロジェクト 朝長 毅

6.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

〒565-0871 大阪府 吹田市山田丘2-2
大阪大学大学院医学系研究科 呼吸器・免疫内科学
研究責任者 武田 吉人
連絡先電話番号:06-6879-3833

研究代表者

大阪大学大学院医学系研究科 呼吸器・免疫内科学 武田 吉人