呼吸器内科臨床研究

免疫関連有害事象に関する宿主因子の後ろ向き研究

1.研究の対象

2015年12月から2019年3月までに、当院もしくは関連施設で免疫チェックポイント阻害薬による治療を開始され、研究課題「呼吸器悪性腫瘍及び炎症性疾患において 治療標的となる免疫・シグナル関連分子の検索」(15383)に関して同意を頂いた患者の血液保存検体。

2.研究目的・方法

肺癌に対する免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療はすでに標準化され、使用頻度が明らかに増加しています。それに伴い、免疫治療特有の有害事象として免疫関連有害事象の増加が懸念されています。発症頻度それほど高くなく、ステロイドをはじめとする免疫抑制治療に奏功することが多い一方で、その発症機序や免疫抑制療法を行った場合の治療効果への影響についてはほとんど知られていないのが現状です。本研究では、特に免疫関連有害事象の発症機序や宿主リスク因子(HLAのタイプ)について検討することを目的としています。これまでに研究課題「呼吸器悪性腫瘍及び炎症性疾患において 治療標的となる免疫・シグナル関連分子の検索」(15383)に関して同意を得て、すでに回収した保存検体を用いて免疫細胞のプロファイル、特にTリンパ球を用いたHLAタイピングを行います。研究期間は2021年3月31日までを予定しています。

3.研究に用いる試料・情報の種類

試料:血液(血球および血漿)
情報:病歴・治療歴や血液検査結果など

4.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2

大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学
研究責任者 小山 正平
連絡先電話番号:06-6879-3833

研究代表者

大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学 小山 正平