呼吸器内科臨床研究

EGFR遺伝子変異陽性肺癌患者におけるミノサイクリン投与が治療効果や予後に及ぼす影響についての後ろ向き観察研究

1.研究の対象

2010年1月1日~2021年6月30日までに当院で初回EGFRチロシンキナーゼ阻害薬を開始した肺癌患者さん。

2.研究目的・方法

この臨床研究の目的は、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬の投与を受けた肺癌患者さんのうち、副作用(皮疹)の予防内服薬であるミノサイクリン(MINO)が治療効果や予後にどのように影響を及ぼすかを調べることです。MINOは癌に対する免疫力を賦活化する作用が報告されているため、肺癌患者さんの癌免疫を活性化し、予後を改善している可能性があります。方法としては下記の情報を診療録より抽出し、解析します。

3.研究に用いる試料・情報の種類

本研究に用いる情報は、全て過去に記録されたデータです。具体的には、病歴、治療歴、血液検査・画像検査結果、副作用等の発生状況等です。

4.外部への試料・情報の提供

本研究は大阪大学医学部附属病院における単施設の研究であり、収集した情報を他施設に提供することがありません。

5.個人情報の保護及び情報の開示について

登録された患者さんの情報は匿名化し、研究の登録番号を用いて行われます。氏名などの直接患者さんを特定できる情報が、データベースに登録されることはありません。また、この臨床研究で得られた結果は学会や医学雑誌などで公表されることがありますが、患者さんの氏名などの個人情報が外部に漏れることは一切ありませんので、患者さんのプライバシーは固く守られます。

6.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。

また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

国立大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学講座 岩堀 幸太
大阪府吹田市山田丘2-2
電話番号:06-6879-3833

研究責任者

国立大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学講座 岩堀 幸太