教室員

小中 八郎Konaka Hachiro M.D., Ph.D.

略歴

2011年 鳥取大学医学部医学科 卒業
2011年 大阪急性期・総合医療センター 初期研修医
2013年 大阪急性期・総合医療センター 免疫リウマチ科 後期研修医
2016年 大阪大学大学院医学系研究科 呼吸器・免疫内科学講座 医員
2017年 大阪大学大学院医学系研究科 入学
2021年 大阪大学大学院医学系研究科 修了
2021年 日本生命済生会 日本生命病院 呼吸器・免疫内科学 医長
2025年 大阪大学大学院医学系研究科 呼吸器・免疫内科学講座 助教

所属学会

日本内科学会、日本リウマチ学会、日本臨床リウマチ学会、日本免疫学会、日本感染症学会、日本ベーチェット病学会、日本脊椎関節炎学会、日本肺高血圧・肺循環学会

資格

内科学会(認定医・専門医)、リウマチ学会(専門医・指導医)、日本医師会認定産業医、医学博士(大阪大学)

臨床

2025年4月から大阪大学 免疫内科に着任しました。2011年に医師免許を取得後、大阪急性期・総合医療センターで研修を積み、2017年に大阪大学大学院に進学しました。大学院修了後の2021年からは日本生命病院 呼吸器・免疫内科で診療医長として膠原病診療に携わってきました。同院では、関節リウマチ診療における院内医療チーム体制の確立に加えて、膠原病性肺高血圧症や乾癬性関節炎など、他科との緊密な連携が不可欠な分野における診療体制の構築にも尽力しました。

膠原病は患者さんによって症状や程度が大きく異なる疾患群です。同じ病名でも症状が人それぞれだったり、似た症状でも病名が違ったり、同じ薬を使っても効果が異なることが多いのが特徴です。そのため、一人ひとりの患者さんの症状をしっかり聞き、生活環境や社会的背景も含めて理解した上で、それぞれに合った最適な診療を提供するよう心がけています。

膠原病の治療は近年大きく進歩しました。1990年代にはステロイドと限られた免疫抑制剤のみが治療の中心でしたが、現在では生物学的製剤やJAK阻害剤などの新しい治療薬の登場により、重い症状からの回復や関節破壊など病状の進行予防が可能になっています。しかし、膠原病の治療は短期間で完結せず、時間がかかることも少なくありません。最新の医学的知見を患者さんに分かりやすくお伝えしながら、長期にわたる治療を共に歩む心の支えとなれるよう、科学的根拠に基づいた温かい医療を提供していきたいと思います。

研究

大学院時代には、患者さんから提供いただいた血液検体を用いてベーチェット病の病態解明に取り組みました。また、血中インターフェロンに着目した全身性エリテマトーデスの病態研究と新規治療薬開発を目指したプロジェクトにも参加しました。このような「実験室と診察室を行き来する」トランスレーショナルリサーチは、臨床現場での気づきが研究の原動力となり、小さな発見にも大きな喜びを感じられ、やりがいを感じます。

大阪大学呼吸器・免疫内科教室の「臨床での問題点を研究に、研究の成果を臨床へ」という理念のもと、患者さんの診療から生じた疑問を研究課題とし、その成果を実際の治療に還元していけるよう努めていきたいと思います。

これからも臨床と研究の両面から膠原病診療の発展に貢献できるよう、日々研鑽を積んでまいります。

受賞等

業績

(英文:筆頭著者)

(英文:共著者)

(和文:筆頭著者)