教室員

中西 由光Nakanishi Yoshimitsu M.D.

mail: ynakanishi@imed3.med.osaka-u.ac.jp

略歴

2014年 東京大学医学部医学科卒業
2014年 東京大学医学部附属病院 初期臨床研修医
2016年 大阪大学大学院医学系研究科入学

所属学会

日本内科学会、日本リウマチ学会、日本免疫学会、日本骨免疫学会

資格等

内科学会認定内科医

研究

近年、mTOR経路を介した細胞内代謝のダイナミックシフトがマクロファージをはじめとする免疫細胞分化に重要な役割を担うことが明らかとなり、免疫代謝“immunometabolism”として注目されています。一方で、免疫細胞内代謝制御の破綻による慢性炎症惹起機構は明らかにされておらず、この「慢性炎症と免疫代謝のクロストーク」の解明には両者をつなぐ分子機構を明らかにする必要があります。

セマフォリンは神経発生における神経軸索伸長のガイダンス因子として見出された分子群ですが、現在では免疫、血管新生、臓器発生、網膜ホメオスタシス維持等、生体内の様々な局面にて重要な機能を果たしていることが明らかになってきています。特に免疫系において機能するセマフォリンは「免疫セマフォリン」と呼ばれ、その機能については当研究室から多数の重要な報告がなされています。また、セマフォリンは多発性硬化症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、がん、網膜色素変性症を含む様々な疾患の病態形成に関わることが分かってきており、セマフォリンは「疾患の鍵分子」としても捉えられています。

私は代謝・栄養センサーであるmTORとセマフォリンの関係に焦点をあて、セマフォリンによるマクロファージ代謝制御機構の探索および慢性炎症病態形成への関与を検討しています。

主要論文

国際会議における発表

国内学会・シンポジウム等における発表

受賞歴

2016年9月 第213回日本内科学近畿地方会若手奨励賞(後期研修医)最優秀賞
2017年10月 第4回日本リウマチ学会ベーシックリサーチカンファレンス 最優秀演題賞