教室員

辻本 考平Tsujimoto Kohei M.D.

略歴

2012年 大阪大学医学部医学科卒業
2012年 市立豊中病院初期研修医
2014年 公益財団法人田附興風会北野病院 後期研修医
2016年 大阪大学医学部附属病院 医員
2017年 大阪大学大学院医学系研究科博士課程入学
2021年 西宮市立中央病院 リウマチ・膠原病内科 副医長
2022年 大阪大学大学院医学系研究科先端免疫臨床応用学 特任助教
2023年 大阪大学免疫学フロンティア研究センター 特任助教

所属学会

日本内科学会、日本リウマチ学会、日本感染症学会、日本免疫学会、日本骨免疫学会、日本炎症・再生医学会

資格等

日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、リウマチ専門医・指導医、感染症専門医・指導医

臨床

2012年に医師免許取得後、市立豊中病院にて初期臨床研修を行い、その後、田附興風会北野病院にて医局の枠を超えて京都大学・神戸大学に所属される先生方からもご指導頂きリウマチ・膠原病内科医としての道を歩み始めました。その後は大阪大学医学部附属病院での臨床、大学院での研究生活、西宮市立中央病院でのリウマチ・膠原病内科の立ち上げを経て現在に至っています。

日々の臨床においては、ガイドラインに当てはめた治療を機械的に行うのではなく、「何故、この患者さんにはこのような症状が起きているのか」「この患者さんの病態に最適な治療は何なのか」「この患者さんの背景を考えた場合に本当に最善な治療は何なのか」と常に「何故なのかと問いかけること」を大事にしながら、個々の患者さん毎に最善の医療を提供できるよう心がけています。

また、感染症専門医として感染症診療にも力を入れています。リウマチ・膠原病診療においてはステロイドや免疫抑制剤を使用するために感染症を併発する事や、感染症と膠原病の鑑別が重要となることも多いのが現状です。本流の感染症の専門家の先生には足元も及びませんが、感染症専門医の少ない日本において膠原病と感染症の両方のスペシャリティを有する立場として、専門医と非専門医の橋渡しが自らの役目と思っております。

研究

大学院生として遺伝学教室(吉森研究室)にてオートファジーの基礎医学的な研究の手ほどきを受け、その後は呼吸器・免疫内科学にてリソソームとインフラマソームの活性化機構の解明というテーマにて学位取得のための研究を行いました。

現在はヒト検体を用いた自己免疫疾患・自己炎症疾患の病態解明や、より良いワクチン開発に向けたヒトにおけるワクチン応答機構の解明をテーマに研究を進めています。

膠原病及び感染症領域は日々進歩を続けている領域ですが、その一方でまだまだ未解明の部分が多い領域でもあります。大学院で培った細胞生物学の知識・技術を活かして、一つでも両領域の進歩に貢献できるように努めていく所存です。

業績

筆頭著者(主要なもののみ抜粋)

その他共著論文(抜粋)

  1. Shimagami et al. Single-cell analysis reveals immune cell abnormalities underlying the clinical heterogeneity of patients with systemic sclerosis. Nature communications 16(1) 4949-4949 2025年6月17日
  2. Nishide et al. Neutrophil single-cell analysis identifies a type II interferon-related subset for predicting relapse of autoimmune small vessel vasculitis. Nature communications 16(1) 3581-3581 2025年4月24日
  3. Nishide et al. Single-cell multi-omics analysis identifies two distinct phenotypes of newly-onset microscopic polyangiitis. Nature communications 14(1) 5789-5789 2023年10月11日
  4. Konaka et al. Secretion of mitochondrial DNA via exosomes promotes inflammation in Behçet's syndrome. The EMBO journal 42(20) e112573 2023年9月4日
  5. SLE stratification based on BAFF and IFN-I bioactivity for biologics and implications of BAFF produced by glomeruli in lupus nephritis.
    Itotagawa et al. Rheumatology (Oxford, England) 62(5) 1988-1997 2022年9月12日

(和文)

受賞歴

  1. 2023年4月 第67回日本リウマチ学会総会・学術集会学術集会 国際ワークショップ優秀演題賞, 日本リウマチ学会
  2. 2022年6月 第43回日本炎症・再生学会 優秀演題賞, 日本炎症・再生学会
  3. 2020年8月 第64回日本リウマチ学会総会・学術集会学術集会 国際ワークショップ優秀演題賞, 日本リウマチ学会
  4. 2019年12月 第48回日本免疫学会学術集会 ベストプレゼンテーション賞, 日本免疫学会
  5. 2019年8月 第31回高遠・分子細胞生物学シンポジウム 最優秀賞
  6. 2015年 APLAR2015トラベルグラント, 日本リウマチ学会

教育歴